オノ・ナツメ

定価: ¥ 683
販売価格: ¥ 683
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発売日: 2007-08-28
発売元: 太田出版
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
どんな時も
久々に「あぁ読んでよかった・・」と思える作品でした。
ゆっくりと、どんな時間でもしっかり読める
リストランテを知っていようといまいと、関係なく
とても良い作品だとい思います。
憂いの美学
イタリアを舞台に、4人のメガネ老紳士を
描いた作品です。リストランテ・パラディーゾと
つながる短編集なので注目。
本作では、メガネ老紳士達の日常が
中心でした。各エピソードで印象的なのは、
目線とセリフ。能弁ではなくても、選び抜かれた
セリフと目線が人間関係を物語っています。
劇的な展開こそありませんが、じわじわ
心にしみること間違いなしです。
なんとなく手にとってしまう本
大きな事件もなく、抑揚のないストーリー展開
陰影の深いお洒落な絵。
「リストランテ・パラディーゾ」で若い女性の主人公ニコレッタを描くのに割かれていた労力が
老紳士一人一人に分かれて注がれた結果、
より大人向けの、穏やかでかつ影のある雰囲気の本になったようです。
読後感は大変穏やかで安らかで暖かいのですが、
登場人物は必ずさまざまな色の孤独や葛藤に縁取られています。
その影があるからこそ、この本は優しい話をただ一遍やり過ごすのではなく
何度でも読み返したくなる魅力を放っているように感じました。
今回はロレンツォ、ルチアーノとヴィート、あと少しだけテオに焦点が当たっていますが
それぞれが魅力を増して見えるように描かれており、次巻も楽しみです。