松田 哲

定価: ¥ 1,554
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発売日: 2007-09-21
発売元: 技術評論社
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相場生き残りの基礎知識
外貨崩落というショッキングな題名がついていますが、相場はこうなる、という
いわゆる「当て物」ではない気がします。
繰り返し書かれているのは、穏やかな心地よい日々が続いていた「相場の海」を、
ある日突然数年に一度という大暴風雨が襲い、嵐が過ぎ去った後には死屍累々、と
いうことが起きる可能性がありますよ、そしてそれがいつ来るかはわからないけど、
必ずきますよ、ということ。事が起きれば、直ちに「損切り」を敢行しなければ
ならない、それを怠る参加者は相場からの退場を余儀なくされる、ということ。
なぜ、そうなるのかは、著者の為替ディーラーとしての経験から、FX相場のメカ
ニズム、相場参加者の動き、心理を知り尽くして書かれており、論理に破綻がなく
読み易い。
最近では8月17日の暴落を経験した方なら、「なぜもっと早くいってくれない」
と思うかもしれません。
この本にも書かれているファンドの動きが、FX、株式、商品、ボンドという
あらゆる相場に顔を出し、お互いに連関した動きを示しています。それゆえに
FXだけでなく投資をこころがけるものにとって、得るところの多い本だと思います。
外貨投資の教科書
この本は、FXの中長期を見渡す ”戦略本 ”ではないかと思いました。
通貨間の金利差,インフレ率,高金利通貨の矛盾(高金利=通貨価値下落)が組み合わさって、
円キャリー・トレードが行われ、いずれはその通貨価値は下落すると説明されています。
外貨崩落の身近な例として、2007年 2月の「上海株ショック」,1997年の「アジア通貨危機」
から1998年の「ロシア危機」,「LTCM破綻」時の円高が丁寧に説明されていて、1日で10円
大暴落する様子、次の日も 10円下げ、3日目には 10円下げて 10円上げる大相場の場面があり
ます。
私自身も10年以上前の急激な円高(1ドル=80円)のとき知人に外貨定期を勧めていた記憶が
あります。(当時はFXの存在すら知らなかった)この時買ってれば・・・
最後の章では、「売り相場で利益を上げるテクニック」が紹介されていて,誰もが売らなければ
ならないチャート・ポイントという気になるキーワードがでてきます。
8月の円高で「売りのチャート・ポイント」は、どこだったのか改めて調べると、松田さんの
ブログでは「119.50」で 10日間持合が続き、200日移動平均線あたりが勝負の分かれ目だった
ことが解ります。
今後のドル円は、本の帯にあるとおり『ドルはさらに下落する!』方向に進みそうな感じです。
残念なのは、7月末に発売されていれば、タイムリーだったのではと・・・後の祭りですが。